物語 伝説の地、楽園へ

見渡す限りの白―天空にそびえ立つ「世界樹」を中心に広がる雲の海。それが、オレ達の暮らす世界「アルスト」だ。この世界ができる遙かな昔、人は世界樹の上に住む創世の「神」と共に暮らしていたという。天空に築かれた豊穣の大地。昼を夜に、雨を晴れにすることもできる理想郷。人はそこを「楽園」と呼んでいた。

だけどある日、人は楽園を追われた。理由はわからない。神の怒りに触れたからなのか、それとも別の何かなのか―楽園を追われた人はアルストに移り住んだけれど、長く生きることはできなかった。人が滅亡に瀕した時、憐れに思った神は自らの僕(しもべ)―「巨神獣(アルス)」をアルストに遣わし、人を救った。

僅(わず)かに生き残った人は巨神獣へと移り住み、幾万(いくまん)もの昼と夜を共に過ごした。その巨神獣が今、死に絶えようとしている。そして「楽園」を目指す旅が始まるー。

主人公のレックスは、雲海から資材や古代文明の遺物を引き揚げるサルベージャーを生業とする少年。故郷を離れ、小型の巨神獣「じっちゃん」の背中の上で暮らしている。

サルベージャーとしての腕を買われ、沈没船からの物資回収を依頼されたレックスは、船内で「天の聖杯」と呼ばれるブレイドホムラを発見するが、その直後に、秘密結社“イーラ”の首魁(しゅかい)シンによって命を奪われてしまう。

私の命を半分あげます 私を、楽園に連れていってー

ホムラに命を救われたレックスは、彼女と運命を共有するドライバーとして、ホムラの願いを叶えるため、「天の聖杯」をめぐるさまざまな謀略や、国家間の対立などと対峙しながら、世界の中心、“世界樹”の上にあるという伝説の地、“楽園”を目指す。

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