誰かに言いたい 世界のアソビ裏話

シンプルだけど奥が深いアソビ

公平性を保つパイルールとは?

ラッセル
大きいパイが1つありました。2人で公平に分けるにはどうする?

大きいパイ

アルバート
お腹空いてるから、僕が1人で食べる!
ラッセル
ちょっと~。真面目に答えてよ。パイを切った人が大きい方を選ぶのは不公平だから、切ってない人がパイを選べるようにすると、お互いが納得しそうだよね。
アルバート
そうだね。でも、急に何の話?
ラッセル
ゲームの話に移るね。ヘックスでは、先攻後攻の公平性を保つためにパイルールを採用することがあるんだ。

六角形の石をつないで道をつくるゲーム

アルバート
パイルール? でも、ヘックスも五目ならべと同じように、先攻が有利そうだね。
ラッセル
その通り。ヘックスも先攻が有利とされているんだけど、後攻側は、先攻側が初手を打ったあと、「①その初手を自分の手として採用し、先攻と後攻を交代」するか、「②そのまま、後攻として試合を続行」するか選択することができるんだ。
アルバート
えぇ……っと。先攻が極端に有利な手を打ってしまうと、その初手を取られて、そのまま後攻になってしまうってことかな?
ラッセル
すごい! 飲み込みが早い! 自分の初手が、相手の初手になってしまうことがあるってことだね。だから、先攻側は中立的な初手を指さなければならないんだ。
アルバート
お互いが納得できる賢いルールだね。でも、なんでパイルールって言うの?
ラッセル
そこだよね。最初に話した、パイを切り分けた人は大きい方を取らないように後から選ぶ、という公平性を保つアイディアに由来していると言われているんだ。

切り分けられたパイ

アルバート
なるほど。このルールは他のターン制ボードゲームでも、活用できそう! ところで、大きなパイはどこにあるの?
ラッセル
……。
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