ボードゲームの中で世界的な人気を誇るチェスの競技人口は、8億人以上と言われているんだ。
すごい数だね。仮に世界人口を77億人とすると、世界の10人に1人はチェスプレイヤーってことになるね。
改めて考えると、驚きの数字だね。そんなチェスのルーツは、日本ではおなじみの将棋と同じゲームなんだ。
チェスの方がマスやコマは少ない。
へぇ~、そうなんだ! 確かにどちらとも相手の王を討ち取るゲームだよね。
似ている要素は多いよね。そのゲームはインド生まれで、「チャトランガ」と言うんだ。
チャトランガ! カッコイイ響きね。でも、インドから世界に派生していったのね。
4人制チャトランガのゲーム盤。2人制チャトランガもある。
東西に伝播しながら、ヨーロッパでチェス、日本で将棋になったようだね。
なるほど。起源は同じでも、地域によって違う変化を遂げたのね。
そうみたいだね。そして、その起源となったチャトランガにも、ユニークな誕生説があるんだ。
戦争が好きな王に、戦争をやめさせるために、作られたゲームだという説があるんだ。
えぇ! それはびっくり! でも、アソビであっても、自分の国の王を守りつつ、相手の国の王を狙うっていうゲーム性はドキドキするよね~。
それではポーン・ラッセル! キング・ナオミの手となり足となり、敵軍の王を討ち取ってくるのじゃー!
左が「キング」で、右が「ポーン」。将棋で言う「王将」と「歩兵」。
あれ、同じチーム? っていうか、なんで君がキングで、僕がポーンなの~。