こういったトラブルをニュースなどで見聞きする機会が年々増えてきています。
我が家は大丈夫かな?と心配に感じておられる保護者の方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
Nintendo Switchでも、お子さまの課金に関するお問い合わせが増えています。
夏休みで、お子さまがゲームを遊ばれる機会が増える時季でもありますので、このような課金トラブルを防ぐためにはどうすればよいか、実際に起こったケースをご紹介しながらご案内させていただきます。
「課金」とはどういうこと?
近年、無料でダウンロードして遊べる、いわゆる「基本プレイ無料」のオンラインゲームが数多く登場しています。
Nintendo Switchにおいても「基本プレイ無料」のソフトが数多く配信されていますが、お金をかけずに始められる気軽さもあり、子どもたちの間で大きな人気を博しています。
そのような無料ソフトは多くの場合、ゲームの中で使えるアイテムやゲーム内通貨(ゲームの中で使用できる仮想通貨)などが用意されており、それらを有料で購入することを「課金」といいます。
「課金」で入手できるもの(例)
- 自分が操作するキャラクターの見た目を変えるコスチューム
- ほかのユーザーとコミュニケーションするためのユニークなアクション
- 性能が異なる武器やアイテム
- 上記のようなアイテムと引き換えられるゲーム内通貨
など、いずれも購入するとゲームがより楽しめるものになっています。
価格はさまざまで、100円程度から買える「ゲーム内通貨」もあれば、特別な「コスチューム」が2,000円くらいすることもあります。
保護者の方にとっては「無料で遊べるのに、どうして課金する必要があるのか?」と感じられるかもしれません。友だち同士でコスチュームを自慢し合ったり、インターネット上に投稿された動画などで新しいアイテムを使っているのを見かけたりするなど、課金で入手できるものは、子どもたちには魅力的で、なんとかして手に入れたいと感じるものが多くあるようです。
課金トラブルが起こる原因とその対策
実際に「お子さまが保護者の方に無断で課金してしまった」という事態はどういう状況で起こるのでしょうか?
主なケースについて、対策方法とともにご紹介していきます。
「Nintendo Switch本体」に保存されたクレジットカード情報で子どもが課金してしまった
このトラブルの多くは、次のような状況で起こります。
- 保護者の方とお子さまが同じニンテンドーアカウントで「Nintendo Switch本体」を利用していた
- そのニンテンドーアカウントには、保護者の方が過去にゲームなどを購入した際に利用したクレジットカード情報が「Nintendo Switch本体」に保存されていた
- そのクレジットカード情報を利用して、保護者の方が知らないうちに、お子さまが「課金」してしまった
「我が家も、もしかして……?」と思われた場合は、取り急ぎ次の【対策】をご確認ください。
次の手順をご確認いただき削除してください。クレジットカード情報を保存したまま制限をかけたい場合は、【対策2】にお進みください。
クレジットカード以外の方法で決済する
決済にクレジットカードを使わないようにしたいという方には、「ニンテンドープリペイドカード」をご利用いただくという方法もあります。
任天堂商品取扱店やコンビニエンスストアなどで販売されており、ご購入いただくと、ニンテンドーeショップでカードの購入金額(カードに記載された対象金額)分のお支払いができるというものです。1,500円、3,000円、5,000円、9,000円の4種類があり、金額以上の使い過ぎを防ぐことができます。
ニンテンドープリペイドカードについて、くわしくはこちらをご覧ください。
「Nintendo Switch本体」にクレジットカード情報を保存しておく場合、ニンテンドーアカウントのパスワードを入力しなければ、そのカード情報を利用できない設定にすることができます。
次の手順にしたがってご確認いただき、パスワードを設定してください。
「Nintendo Switch本体」に設定したパスワードが子どもに知られてしまった
2つめは、「Nintendo Switch本体」に保存したクレジットカード情報に対し、お子さまが勝手に使用できないようにパスワードの設定をしていたが、いつの間にかパスワードをお子さまに知られてしまい、保存していたクレジットカード情報を使って課金したという事例です。
もし、パスワードがお子さまに知られてしまった/知られてしまったかもしれない場合は、次の【対策】をご確認ください。
次の手順にしたがってパスワードをご変更ください。
「スマートフォン」や「パソコン」のブラウザに保存されたパスワードを利用されてしまった
スマートフォンやパソコン、タブレットのウェブブラウザからニンテンドーアカウントにログインした際に、ブラウザの機能を使ってニンテンドーアカウントのIDやパスワードを保存している場合があります。
「Nintendo Switch本体」のパスワードを削除したり、パスワードを設定していても、このようなスマートフォンやパソコン、タブレットをお子さまが自由に使える状態になっていると、お子さま自身でウェブサイトから直接課金したり、パスワードを確認/変更できる可能性があります。
子どもがクレジットカードを利用してしまった
4つめは、保護者の方のクレジットカードをお子さまが使ってしまったというもので、実は最も多いのがこのケースです。
「うちの子はまだ小さくクレジットカードの使い方は知らない…」と思われるかもしれませんが、最近ではインターネット上にクレジットカードを使用した購入方法を説明した動画が投稿されており、その動画で使い方を知り、1人で購入してしまったというお子さまが小学校中学年くらいからの年齢層で多くなっています。
特に利用頻度が低くタンスにしまっているようなクレジットカードの場合、利用明細を確認していなかったため、知らないうちに長期間にわたってとんでもない金額が使われていたケースもあるようです。保管場所には十分ご注意ください。
”保護者の方のアカウント”から”お子さまのアカウント”を管理する「みまもり設定」
今回は4つのケースをご紹介しましたが、Nintendo Switchでは、保護者の方とお子さまとで、別々のニンテンドーアカウントを作成していただき、“保護者の方のアカウント”から“お子さまのアカウント”を管理する「みまもり設定(保護者による利用制限)」の設定をおすすめしています。
「みまもり設定」をすると、例えば、お子さまがNintendo Switch上で何かを購入したときなどに、保護者の方のメールアドレスに通知が届きますので、無断で購入された場合はいち早く気づくことができます。さらに、「みまもり設定」の機能で「ニンテンドーeショップの購入制限」を有効にすることで、今回ご紹介したケースの「課金トラブル」の多くを防ぐことができます。
「みまもり設定」の利用方法については、以下をご覧ください。すでに設定されているという方も、正しく設定されているかどうかの確認にお役立ていただければと思います。
ほかにも「みまもり設定」すると…
- お子さまがゲームをダウンロードしたら通知が届く
- ゲームのプレイ時間の確認や制限ができる
- ほかのユーザーとのコミュニケーションを制限できる
など、さまざまな機能があります。
お子さまにNintendo Switchを遊んでいただいているご家庭で、まだ「みまもり設定」を利用していないという場合は、ぜひこの機会にご設定いただければと思います。
こちらから、「みまもり設定」についてわかりやすくご紹介しているマンガもお読みいただけます。
最後に
ご家庭のルールとして「子どもだけで勝手に購入はしないように」とお子さまと話し合って約束していただくのが前提ではありますが、お子さまの年齢や成長段階によっては自己管理が難しい場合もあるかと思います。
保護者の方が必要な設定を行っていただいた上で、ふだんから親子のコミュニケーションの中で「みまもり」を意識していただくことも重要です。
この夏、時節がら外出を控えて、お子さまが家でゲームを遊ぶ機会が増えているご家庭も多いと思います。ぜひ今回ご案内したポイントにお気をつけいただきながら、遊んでいただければ幸いです。
お子さまと保護者のみなさまが任天堂のゲーム機を安心・安全に楽しんでいただくために、任天堂はこれからも必要な情報の周知に努めてまいります。