Hello! SOEJIMAです。
今回は、明日発売予定の2Dアクションゲームの『Cuphead』をご紹介します。前編ではゲームの紹介と日本語ローカライズ担当の方から頂いたコメントを掲載しています。そして後編では、開発者のインタビューを掲載予定ですので、そちらもお楽しみに!
それではさっそく、まずはこちらをご覧ください。
一目で魅了されるアニメーション
SOEJIMAは最初にゲーム映像を見たとき、圧倒的に作りこまれたアニメーションに一目で魅了されてしまいました。1930年代のカートゥーンに強く影響を受けた本作は、当時のアニメーションの制作過程を再現する形で作られています。そしてキャラクターの動きとなるアニメーションの元のセル画は、「すべて」手で描きこまれているんです。
メインキャラクターはもちろん、ボスキャラクターたちにも親しみやすい雰囲気があふれているんです。彼らの動作や表情はとても豊かで、見ているだけで楽しい。フィルムノイズの映像演出も心地がいい。このなんだか温かくて懐かしい雰囲気……もう一目で、このゲームが好きになっちゃいました。このアニメーションでゲームができる、それだけで絶対楽しそうじゃないですか。
難しい、でも止められない
ゲームの主人公はCuphead(カップヘッド)とMugman(マグマン)の兄弟。ある日「デビルのカジノ」でお金に目がくらんだ2人は、タマシイをかけた大勝負に挑み負けてしまいます。自分たちのタマシイを支払う代わりに与えられた条件は、
「逃げだした債務者たちのタマシイを集めてこい」。
ここから、彼らによる債務者(=ボス)への取り立てストーリーが始まります。
ということで、プレイしてみたのですが……
とにかく難しかった。いや、めちゃくちゃ難しかったです。可愛らしい見た目と、高い難易度とのギャップに驚きました。
なんといっても、バラエティに富んだボスたちとの闘い。彼らの攻撃には、一切容赦がありません。「え、どうやって避けるんだよ……」みたいな攻撃が、次から次へと出てきます。
それでも、止められない面白さがありました。
どのボスも、初見では決して倒せない。ですが、徐々に動きのパターンが見えてきます。そこに理不尽さはなく、必ず攻略の糸口が見えてきます。最後まで攻撃を乗り越えた時の達成感は格別……。
そしてなにより、もっと他のステージやボスを見てみたい!と思える『Cuphead』の世界そのものこそ、最大のご褒美になっています。……だけど本当に難しいので、みなさん覚悟して臨んでください。SOEJIMAは一通りクリアするまでに、400回以上は「YOU DIED!」のシーンを見ました。
ちなみにJoy-Conのおすそわけプレイにも対応しています。SOEJIMAとBOKUも2人プレイに挑戦しているので、また様子をTwitterに投稿してみます。2人で最後までクリアできる日は来るのだろうか……。
製作者に聞いてみた
さて今作は、その日本語へのローカライズにもこだわりが詰め込まれています。ボス戦のタイトルなどで表示される手描きのフォントを制作された、イラストレーターのちばけいすけ(※1)さんと、ローカライズ全般を担当された株式会社GameTomo(※2)さんからコメントを頂きました。
※1 ちばけいすけ:3DCGソフトウェアの開発を経て現在似顔絵師。東京タワーやショッピングモール、イベントなどで来場者の似顔絵を描いている。ナンプレ作家としても活動中。
- 2 GameTomo:世界中から集まった多国籍なメンバーで構成された、インディーゲームのローカライズを専門とする会社。現在はゲームの開発やパブリッシュ事業も行う。
ちばさんから頂いたコメント:
手描きで苦労したのが「整えすぎないこと」です。手描きの字そのままだとバランスが悪すぎたりするので、パソコンで修正するのですが、修正しすぎるとつまらなくなってしまうのです。
そして「ちょっと心にひっかかるような、普通そう書かないだろうと思うような字を入れること」にこだわりました。例えばタイトルの「の」とか、ボス名の「ム」などがそれにあたります。
GameTomoさんから頂いたコメント:
本作は難易度の高いゲームで、クリアまでに何百回も倒されることになると思いますが、ゲームオーバーになったときにボスがしゃべる「勝ちゼリフ」は、ちょっぴり毒気のあるユニークな内容になっていてこだわっています。中でも、道化師ベッピのセリフには原文にもダジャレが含まれていて、みんなで納得のいくダジャレを思いつくまでは苦労しました。
他にも、日本のゲームのネタをパロディにしたキャラクターやセリフもあるので、元ネタ探しも楽しんでもらいたいですね。
ちばさん、GameTomoさん、ありがとうございました。ローカライズにもこうしたこだわりが詰め込まれているんですね。
さて、後編では開発者StudioMDHRさんのインタビューを掲載する予定です。開発の経緯や、実際の制作の様子などもご紹介しますので、お楽しみに。
それではみなさん、よいインディーライフを!
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