緑の帽子と緑のシャツがトレードマークのマリオの双子の弟、ルイージ。ちょっぴり怖がりだということを、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではじめて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなルイージがオバケ退治の冒険に出る「ルイージマンション」シリーズ。今回はNintendo Switch『ルイージマンション2 HD』の発売に合わせ、シリーズ3作を振り返り。それぞれのストーリーや楽しみ方、実際にプレイした印象をご紹介します。
仕掛けとオバケにあふれる数々のマンションを冒険する『ルイージマンション2』
2024年6月27日に発売したNintendo Switch『ルイージマンション2 HD』は、2013年にニンテンドー3DS用ソフトで発売したシリーズ2作目『ルイージマンション2』のリマスター版。一新したグラフィックで、オバケ退治やナゾ解きをお楽しみいただけるようになりました。
『ルイージマンション2』のあらすじ
不思議な力を持つ「ダークムーン」が夜空にうかぶ「オバ渓谷」。明るく陽気なオバケたちはオバケの研究家、オヤ・マー博士と仲良く暮らしていました。しかし、あるとき「キングテレサ」の悪だくみによって、ダークムーンが散り散りに。オバ渓谷にあやしげなきりが立ちこめ、おとなしかったオバケが突然暴れだしてしまいます。
なんとか逃げ出したオヤ・マー博士は、なかば無理やりにルイージを呼び出し、事件の解決を依頼。散り散りになったダークムーンのカケラを集めるため、ルイージはオバ渓谷の調査へ向かうことになりました。
舞台は個性あふれるオバケたちがひしめく、さまざまなマンション
本作の舞台となるのは、オバ渓谷に建つマンションの数々。やしきをはじめ、植物研究所だった館や、氷と雪でおおわれた坑道など多様なマンションがルイージの行く先に立ちはだかります。
いたずら好きなオバケや、いろいろなものを投げつけてくるオバケなど、マンションに住みつくオバケたちも個性的。ルイージに懐く(?)イタズラ好きの「オバ犬」も『ルイージマンション2』から登場します。
最大4人で協力プレイが楽しめる「テラータワー」
マルチプレイモードの「テラータワー」では最大4人で遊ぶことも可能。『ルイージマンション2 HD』では、インターネットに接続することで、世界中の人とも遊べるほか、Nintendo Switchを持ちよれば、ローカル通信でマルチプレイが楽しめます。
制限時間内にオバケをすべてつかまえたり、ゴールとなる部屋を見つけ出したり……。さまざまなミッションをクリアしながら、タワーの最上階を目指します。みんなで協力しながら進むことがクリアのカギです。
※オンラインで遊ぶためには、Nintendo Switch Onlineへの加入(有料)が必要です。
※複数人で一緒に遊ぶためには、プレイ人数分のNintendo Switch本体とソフトが必要です。
歯ごたえのある仕掛けたち。解けたときはスッキリ爽快
「ルイージマンション」シリーズの特徴ともいえるのが、あちこちに仕掛けられたナゾ。『ルイージマンション2』でもこれでもかと仕掛けが散りばめられていて、時には「むむむ……」と頭をひねるような場面も。(ナゾ解きが苦手な私にとってはなかなか手ごわい仕掛けもありました)
しかし仕掛けをよく見て考えれば、解けないナゾはない! 難しいナゾこそ、解けたときはスッキリ爽快。オバケ退治をしながら歯ごたえのあるナゾ解きがお楽しみいただけます。
短い時間でもさっくり遊びやすい
『ルイージマンション2』は、オヤ・マー博士から与えられたミッションをひとつずつクリアして進んでいくシステムになっているのも特徴。短く区切られているので、移動中や休憩時間など限られた時間でも遊びやすくなっています。
ホントは優しいオバケたち。ホラーが苦手でもきっと安心
「ルイージマンション」シリーズならではのちょっぴり怖い場面は時々あるものの、『ルイージマンション2』に登場するオバケたちは、もともと明るく友好的。「キングテレサ」の悪だくみで暴れだしてしまったオバケたちを元通りにするべく、人助け……ならぬオバケ助けの気持ちでプレイすれば、ホラーが苦手な方でも楽しんでいただけるはずです!
『ルイージマンション2』のここがポイント
① さまざまなマンションに、仕掛けがたっぷり
② 短い時間でもさっくり遊べる
③ 怖いものが苦手な方でも安心……なはず
※掲載画像はNintendo Switch『ルイージマンション2 HD』のゲーム画面です。
アクション満載のオバケ退治が爽快な『ルイージマンション3』
2019年に発売したNintendo Switch『ルイージマンション3』。シリーズ最新作にあたる本作は、「新型オバキューム」や「グーイージ」などを駆使したアクション性の高いオバケ退治や、おすそわけプレイで最大8人のマルチプレイが楽しめるのが特徴です。
『ルイージマンション3』のあらすじ
ある日、大きなホテルのオーナーから一通の招待状を受け取ったルイージ。マリオやピーチ姫を誘い、ホテルへ向かいます。ルイージが部屋でうたた寝していると、どこからかピーチ姫の悲鳴が。慌てて目覚めたルイージを待っていたのは、怪しげに様変わりしたホテルと、絵に閉じ込められたマリオやピーチ姫たち……。仲間たちを助け出すため、奇妙なホテルをめぐるルイージの冒険が始まります。
ちょっぴり怖いけど、ちょっぴり可笑しいホテルを冒険
『ルイージマンション3』の舞台となるのは、ホテル「ラストリゾート」。ピラミッドがそびえる砂漠のようなフロアや、ダンスミュージックが響くディスコフロアなど、さまざまなフロアが登場します。
「ルイージマンション」シリーズおなじみのちょっぴり怖い要素はありながら、どこかくすりと笑ってしまうような場面も。手ごわくも個性的な「ボスオバケ」にも注目です。
プルプルの相棒「グーイージ」を使って協力プレイ
全身プルプルの頼れる相棒「グーイージ」を使ったプレイも本作のポイント。柵の隙間や、排水管などルイージでは進めない場所もグーイージなら通り抜けることができます。なかには、ルイージとグーイージが協力しないと解けないナゾも。互いの特徴を活かしながら操作を切り分けることがストーリーを進めるカギになります。
1人で遊ぶときはルイージとグーイージを交互に切り替えながら操作、おすそわけプレイでは、2人でルイージとグーイージに分かれて操作することができます。
最大8人で協力・対戦できる2つのモード
『ルイージマンション3』では、「プレイランド」と「テラータワー」の2つのモードで最大8人で協力・対戦ゲームが楽しめます。
「プレイランド」は、「ルイージチーム」と「グーイージチーム」に分かれて対戦するパーティーゲーム。コントローラーをつなげればNintendo Switch1台で最大8人まで遊ぶことができます。
「テラータワー」は、みんなで力を合わせてミッションをクリアし、タワーの最上階を目指す協力ゲーム。インターネットやローカル通信でNintendo Switch本体1台につき2人までプレイでき、最大4台まで参加して楽しめます。
※オンラインで遊ぶためには、Nintendo Switch Onlineへの加入(有料)が必要です。
爽快アクションが病みつきに。困った時はお助けプレイでオバケ退治!
「新型オバキューム」を使った爽快なアクションも『ルイージマンション3』の特徴のひとつ。吸いつけたオバケをバシッと地面に叩きつける「スラム」や、まわりのオバケを吹き飛ばす「バースト」など、上手く使いこなせるようになればオバケ退治が病みつきに。さまざまな立ち回り方でオバケを退治することができます。
そのぶんオバケもいっぱいで、時には手ごわいオバケが出てくる場面も。「1人じゃなかなか退治できない……」という時は「グーイージ」を使った2人プレイもおすすめ。1人ではなかなかクリアできないオバケ退治も、2人で力を合わせることで成功への道が切り開けるかもしれません。
ちなみに私がプレイしたときは難しい謎解きを友人にお願いして、かわりに自分は手ごわいオバケたちをビシッと退治。それぞれの役割を決めて協力するのも、ストーリーを進めるうえでポイントになるかもしれません。
『ルイージマンション3』のここがポイント
① 爽快なアクションが楽しめるオバケ退治
② 「グーイージ」を使って協力プレイ
③ 最大8人でわいわい遊べるパーティーモード
ルイージがブキミなやしきのナゾにせまるシリーズ1作目『ルイージマンション』
最後にご紹介するのは、ルイージがはじめて主人公になった『ルイージマンション』。2001年にニンテンドー ゲームキューブと同時に発売したシリーズ1作目です。「オバキューム」を使って、オバケを「スポッ」と吸い込む定番のアクションはこれがはじまり。2018年にはニンテンドー3DS用ソフトとしてリメイクし、2人プレイが可能になりました。
『ルイージマンション』のあらすじ
ある日、「あなたに大きなおやしきをプレゼント!」という通知を受け取ったルイージ。マリオをお祝いのパーティーに招待し、地図をたよりにやしきに向かったルイージでしたが、たどり着いたのはブキミなやしき。勇気を出して足を踏み入れると、先に着いているはずのマリオのかわりに現れたのはなんとオバケたち……!
オバケがルイージにおそいかかったその時、そうじ機を背負ったナゾの老人、オヤ・マー博士が登場。間一髪のところで助かったルイージは、オヤ・マー博士の発明品、「オバキューム」と「ゲームボーイ・ホラー」を手に再びやしきの中へ。消えたマリオを探す冒険が始まります。
ブキミなやしきに潜むナゾとオバケに立ち向かう
物語の舞台となるのは、深い森の中に建つ薄暗くてブキミなやしき。書斎や映写室などさまざまな部屋でナゾとオバケが待ち受けています。
オバケの中には、オヤ・マー博士が集めた絵から抜け出したユニークなオバケも。周囲の怪しい場所を調べることができるアイテム「ゲームボーイ・ホラー」を駆使して、それぞれのオバケの特徴や弱点を見抜きながら、上手に吸い込むことがポイントです。
コミカル……だけどしっかり怖~い『ルイージマンション』
ルイージとオヤ・マー博士の軽妙な会話や、おちゃめなオバケたちなどコミカルなシーンもある『ルイージマンション』ですが、ぞわりと怖い演出も多め……!
時には扉を開けるのもためらうほどぞっとするシーンもあり、ホラー好きにはたまらない内容になっています。(当時怖がりだった私は友人に見守られながらプレイしました)
『ルイージマンション』のここがポイント
① ルイージがはじめて主人公に
② 物語の舞台は、大きくブキミなやしき
③ ホラー好きにはたまらない(?)、怖~い演出が多め
※掲載画像はニンテンドー3DS『ルイージマンション』のゲーム画面です。
どれから遊んでも楽しめる「ルイージマンション」シリーズ
今回ご紹介した「ルイージマンション」シリーズ3作のポイントをまとめると、次のような表に。それぞれストーリーが独立しているため、『ルイージマンション2 HD』からはじめても、『ルイージマンション3』からはじめても楽しんでいただけるようになっています。
ルイージマンション2 | ルイージマンション3 | ルイージマンション | |
---|---|---|---|
発売されたハード | Nintendo Switch | Nintendo Switch | ニンテンドー ゲームキューブ |
物語の舞台 | 個性豊かな複数のマンション | さまざまなフロアがあるホテル | ブキミなやしき |
遊びの特徴 | 短い時間でも遊べるシステム | グーイージを使った協力プレイ | オバキュームと |
実際に遊んだ印象 | 仕掛けがいっぱい | 爽快なアクションが病みつきに | 怖~い演出が多め |
なかでも『ルイージマンション2 HD』は、さまざまなステージがありながら細かくミッションが分かれているので、ちょっとした隙間時間に遊ぶのにもぴったり。みんなで集まれば「テラータワー」で協力してタワーの最上階を目指す、といったさまざまな遊び方でお楽しみいただけます。
Nintendo Switchで遊べる『ルイージマンション2 HD』と『ルイージマンション3』は、ニンテンドーeショップやマイニンテンドーストアをはじめ、全国のゲーム取扱店やオンラインショップにて発売中です。「ニンテンドーアカウント」でログインしていれば、下記のリンクからすぐにソフトを購入していただけます。
ニンテンドーSwitch
『ルイージマンション2 HD』と『ルイージマンション3』は、どちらもNintendo Switch Online加入者限定特典「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」の引き換え対象ソフトです。任天堂のソフトのダウンロード版2本をお得にご購入いただけますので、ダウンロード版のご購入をお考えの方は、ぜひそちらもご検討ください。
じめっと暑い季節はもうすぐそこ。ルイージのちょっぴり怖~い冒険で、ヒヤッとした夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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