戦った相手を本に変え、その本のページをカード代わりに、デッキを編成して戦う図書館バトルシミュレーションゲーム『Library Of Ruina』が本日発売されました。
そこは、負ければ「本」にされてしまう図書館
本作の舞台は、招待状が届いた“ゲスト”のみが使用できる特別な図書館。ただし、ここでは本を借りるのも一筋縄ではいきません。館内にいる「司書」との戦闘に勝てなければ、本を借りるどころか「自分が本にされてしまう図書館」なのです。
ゲストを招くのは、図書館の館長「アンジェラ」。彼女は人々を本に変え、そして世間で起きている事件や謎の情報を集めることで、「世界でたったひとつの本」を探しています。
そんな図書館に偶然迷い込んでしまった主人公の「ローラン」。彼はアンジェラに脅されてここで司書として働くことに。ひと癖もふた癖もあるゲストたちと戦い、「本」を増やしていくことで、ふたりは図書館を拡大させながら、たったひとつの本を探します。
ダイスと本のページを駆使したカードバトル
図書館にゲストを招いたら、いざバトル。戦闘では自分の持つ本のページをカードゲームのデッキのように扱います。本のページには攻撃や防御、回避などがあり、これらを組み合わせてデッキを構成します。
戦闘が開始すると、相手の行動予測が示されます。これによって「誰」が「どこに」攻撃してくるのかが事前にわかって楽勝……と思いきや、行動の順番はダイスの出目しだい。ターン開始時に振られる「速度ダイス」によって決まるのです。
相手のデッキや攻撃を把握し、弱点を突くような戦略はもちろん大事。ですが、ダイスによって思ったような行動順にならないことも多々あります。そのため、運の要素も絡む一筋縄ではいかないバトルが展開されます。速度ダイスの出目も考慮する必要があり、相手にどんな攻撃をするかが非常に悩ましい! ……のですが、毎回異なる展開が繰り広げられ、プレイヤーを飽きさせません。
「司書」を増やし、より強力な図書館へ
図書館に属する司書は、実はローランだけではなく増やすことも可能。
そのためには、招いたゲストのほかに特別な強敵(幻想体)と戦う必要があります。バトルに勝てば新たな司書が仲間になるうえ、使用できる本やデッキの幅も広がって、より強いゲストを迎えることができるように。
このように司書を増やして戦力の補充をおこないながら、ゲストを招いてバトルを繰り返し、図書館を拡充していくのですが……なかにはお金目当ての強盗や、危険な事務所のフィクサーに殺人鬼(!?)と、物騒なゲストたちの訪問も。
独特な世界観に加え、ダイスを用いた運と戦略が重要になるバトルシステムが特徴的な本作。一見、バトル重視のゲーム性にも思えますが、館長や司書の思惑が渦巻く人間ドラマも展開されます。
さらに、今回新たな追加要素として、PC版には含まれていなかった日本語ボイスを収録し、キャラクターの性格や感情がよりつかみやすくなっています。
果たして、ローランとアンジェラは「世界でたったひとつの本」を見つけることができるのか? そして、図書館を完成へと導くことができるのか?
それではみなさん、よいインディーライフを!
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