どんなゲーム?

このタイトルは、1989年に発売されたファミリーコンピュータディスクシステム用のアドベンチャーゲームです。 探偵助手として、女子高生殺人事件の調査に乗りだした主人公。学校の関係者に聞き込みをしたり、怪しい場所を調べたり……さまざまな方法で情報を集め、事件の真相に迫ります。学校で噂される怪談「うしろの少女」と殺人事件のつながりとは?

ストーリー

ある日の朝、空木探偵事務所に事件の幕開けを告げる電話のベルが鳴り響いた。その警察からの電話であなたと空木が駆けつけた川原には、セーラー服姿の死体が静かに横たわっていた。
彼女の名は小島洋子。私立丑美津高校に通っていたこの少女は、どうやら何者かに殺されてしまったらしい。なぜ彼女はその命を奪われてしまったのだろう……。
小島洋子は友人と二人で「探偵俱楽部」というサークル活動をしていた。このクラブは自分たちの身近で起きた不思議な出来事などを調査し、互いに報告し合うという少々風変わりなクラブだった。もう一人のメンバーは洋子と同じ丑美津高校の女生徒、橘あゆみという少女であった。彼女の話によって洋子が、なにかを調べていたらしいということが分かった。洋子はいったい何を調べていたのだろう? そしてそれは、彼女が殺されたことになにか関係があるのだろうか?
洋子の通っていた丑美津高校では、「うしろの少女」という幽霊の噂話が古くから語り継がれている。その「うしろの少女」の噂とは……。「学校に一人でいるとき、後ろから自分を呼ぶ声がする。振り返ってみるとそこに、血に染まった少女の幽霊がぼんやりと立っている……。」と、いった話だった。
小島洋子が調査していたのは、この、どこの学校にもあるような怪談話だった。洋子は殺される数日前から、突然「うしろの少女」のことを熱心に調べ始めたという。まるで何かに導かれるように……。数々の謎と共に今なお丑美津高校をさまよい歩く、血染の亡霊「うしろの少女」。小島洋子は「うしろの少女」の噂に隠された「何か」を知ってしまったのかもしれない。けっして知ってはいけない何かを……。

キャラクター

小島洋子の母親。最愛の娘を失ってしまった。
私立丑美津高校の校長。教育者として周りから尊敬されている。
丑美津高校の美術教師。学校では浦部校長に次ぐ古株である。
丑美津高校の用務員。少々変り者のようだ。
小島洋子の担任教師。英語を担当する物静かな男性、独身。
捜査一課の部長刑事。空木とは、古くからの知り合い。
丑美津高校の生物教師。学生気分がまだ抜けきっていないタイプの先生。

遊び方

画面の見かた ①グラフィック画面 登場人物、場所などが出てくる。人物の背景なども注意深く観察してみよう。 ②コマンド画面 きく、みる・しらべるなどのコマンドが出てくる。十字ボタンで選択し、Aボタンで実行する。 ③説明画面 あたりのようす、登場人物たちの会話などが出てくる。右下に“▼”が出たらAボタンを押して次に進もう。
コマンドの種類 ▶ばしょいどう ほかの場所へ移動します。 ▶よぶ 話しかけたい人物を呼びます。呼ぶ相手をサブコマンドで選んでください。 ▶きく 話している相手に質問したり、周囲の音を聞きます。質問したい内容をサブコマンドで選んでください。 ▶みる・しらべる 指定した場所や選んだものを見たり調べたりします。調べたい場所やものをサブコマンドで選んでください。なお、「どこ?」を選ぶとカーソルが表示され、場所を指定することができます。 ▶とる 「電話」や「ノート」などの指定したものを取ります。取りたいものをサブコマンドで選んでください。なお、「なに?」を選ぶとカーソルが表示され、場所を指定することができます。 ▶あける 指定したものを開けます。開けたいものをサブコマンドで選んでください。なお、「どこ?」を選ぶとカーソルが表示され、場所を指定することができます。▶みせる 自分の持っているものを話している相手に見せます。見せたいものをサブコマンドで選んでください。 ▶すいりする これまでの調査内容をもとにして、空木探偵事務所で推理をします。 ▶かんがえる 見たことや調べたことなどについて考えます。 ▶ちょうさやめる 進行状況を保存(セーブ)して、調査を終えます。※紹介しているコマンドは一部です。

アドバイス

事件を解決するためのワンポイントアドバイス POINT1 事件の舞台となる丑美津高校のことをなにも知らないあなたにとって、生徒たちの話はとても大切です。いろんなことを聞いてみましょう。 POINT2 事件のことを知っているような人の話は、しっかり聞いておきましょう。ぼんやりしていると、大切な情報を聞きもらしてしまうかもしれませんよ。 POINT3 話をしている相手の表情を見ることも、調査の重要なポイントです。言葉にはあらわれない「何か」がわかるかも……。 POINT4 話を聞くばかりじゃなく、たまには一人で考えることも必要です。意外な事実に気づくかもしれません。 POINT5 事件の流れをつかんでおくことは、次のステップへの大きな足がかり。空木探偵事務所に帰ったら、そこまででわかったことをもとに推理してみましょう。

遊べる本体