そうですね。
初めての方には、最初に一人用モードである「ヒーローモード」から
遊んでいただくことを、おすすめしたいです。
今作のストーリーを追いながら、
基本的なアクションシューティングの操作を習得できると思います。

今作のヒーローモードは、過去2作の開発の経験から
本当に良いところをミックスしてつくっているので
アクションシューティングの醍醐味（だいごみ）をじっくりしゃぶれる、
「良いとこどり」なモードにできているはずです（笑）。

とくに、今作の序盤のステージは、
シューティングとして、より遊びやすくなるように調整しています。
「気持ち良い操作感」を追求しているステージが多いので、
初めて遊ぶ方にはもちろん、例えば友達が家に遊びに来て
「ちょっと遊ばせて」と言われたときにも
気軽におすすめいただけるステージになっています。

ヒーローモードのストーリーは、
1、2とのつながりもあるんですけど、
今作だけでも完結しているので
そこは安心して遊んでいただければと思います。

一通り試してみて、
過去作にも興味を持っていただけた方は、任天堂ホームページにある
「スプラトゥーンベース」を見ていただければ、
これまでの歴史がわかって、よりいっそう楽しめると思います。

もちろん、過去作を遊ばれた方も
これまでの謎だった部分がすべて明かされるモードになっているので、
ぜひ、やってみてほしいです。

ストーリーを追って
イカ世界を楽しみながら、スキルアップして、
どんどんステージを開拓することで
いろんなザッカをゲットすることができ、
楽しみ方も増えていきます。

最初に使えるブキは「ヒーローシューター」だけですが、
ヒーローモードを進めていくと、
そのほかのブキで挑戦できるステージも出てくるんですよね。

はい、いろいろなブキを試しながらストーリーを進めることもできますし、
「ヒーローシューター」を強化しながら最後までたどり着くこともできます。
いろんな楽しみ方で、ヒーローモードのストーリーのラストを、
ぜひ目撃してほしいと思います。

そして、ヒーローモード以外にも
オンライン対戦のナワバリバトルはもちろん、
今回とてもパワーアップしている「サーモンラン」^※7など
いろいろなモードに挑戦して、
お気に入りを見つけてもらえればと思います。

初めてのステージや、初めての対戦は
誰でもドキドキしてしまうとは思うんですけど、
簡単にして、ハードルを下げて、
そのドキドキを無くしてしまえばいいとは思っていなくて。

むしろ、今は周りに3から始める方が
きっと多くいらっしゃるでしょうから、
「初めての人が多い今がチャンス！」
と思って飛び込んでいただければ、
きっと初めてのドキドキ感も楽しんでいただけると思います。

それから、対戦でわからないことがあるときは
画像ジャッジくんに聞いてみるのも良いかもしれません。
今回のジャッジくんは対戦ロビーにいて、
親切に戦い方を教えてくれるだけでなく、
教えてくれたことをすぐにその場で試させてくれます。
ぜひ、初めての人も、そうでない人も、
いろいろジャッジくんに聞いてみてください。

繰り返しになってしまうんですけど、
ゲームを遊んでくださる方々に私たちができることって、
やっぱり、できるだけ一緒に遊ぶ人をたくさんつくることで。

そういう意味では、この『スプラトゥーン3』を
発売するタイミングで「スプラトゥーン」を初めて遊ぶ人が
たくさんできると思うんです。

確かに経験者の先輩もいるけれど
同じスタートラインで一緒に遊び始めることができる人がたくさんいる。
まさにこのタイミングが、「スプラトゥーン」を始める
一番良いタイミングになるんじゃないかと思います。

そうですね。
なので、はじめのうちは初心者同士で対戦することも多いはずです。
慣れてきたら、いずれ先輩とも交流できるかもしれません。

それから、「お祭り状態」になっていることで
入りやすくなる、というのもありますね。
たとえば三部作の映画でも、3のときに、
「1や2を見てないけど、折角だし見ておくか・・・」
みたいなことってありますよね。

僕、三部作映画の3作目ってすごく好きで（笑）。
1で映画の世界観が説明されて
2でそれがちょっと違う角度から掘り下げられて
3は1、2の登場人物が全員集結！みたいな。
ものすごい「お祭り感」がありますよね。

「スプラトゥーン」シリーズも、今作で三部作の3作目となります。
同様に、1、2作目の要素はしっかり取り入れつつも
一番盛り上がる3作目として
新しい遊びや機能をこれでもかというほど詰め込んでいますので
どこから遊んでも楽しんでいただけるのではと思います。

開発者としては
「今まで遊んでくださった人、これから遊んでくださる人、
ここに全員集合！」という気持ちでつくっていますね。
イベントもこれまで以上にたくさん開催していくので
シリーズの中で一番熱い場になるんじゃないかと思います。

今までちょっと興味はあったけど、きっかけがなくて尻込みしていた、
という人も、イカの世界に飛び込むなら、今がチャンス！だと思います（笑）。

はい。「スプラトゥーン」に1、2と関わってきて、
『スプラトゥーン3』では、その経験をすべて活かしたものとして
本当に良いものができたと思います。

とくにバトルの面では、1作目の『スプラトゥーン』から改造されてきた
ハデで爽快なスペシャルウェポンもあり、
2から踏襲された安定した定番のスペシャルウェポンもあり、
3で新しく登場する、使い方がトリッキーな新しいものもあり・・・。
ブキの種類だけでも、楽しめるようになっていると思います。

そういったゲームプレイ部分を楽しんでいただきながら、
最終的にはロッカーやナワバトラーなどの新要素も
お試しいただき、対戦も楽しみながら
イカ世界にどっぷり浸っていただけたらと思います。

あとはもちろん、アップデートもしていきますので、
発売後も期待していただけたらと思います。
新しいブキやステージのほか、
Xマッチやリーグマッチといったモードの追加も予定しています。

ここにいる4人全員が発売から約7年、
ずっとイカの世界にいるんですけど、
私自身、ゲームをつくっているというよりは、
観察して研究したものを発表している
という感覚に近いなと、いつも思っています。

フェスの結果がイカたちの考え方に影響を及ぼすように、
イカの世界は常にさまざまな流行が入れ替わって、
有機的に文化がつくられています。

自分たちだけがつくっているわけではなく、
ファンの方々の熱量があるからこそ、
より世界の説得力が増しているんじゃないかなと思います。
その世界に入って遊んでいただき、
一緒に今後のイカ世界をつくっていただけたらなと思います。

最後にもう一つ。
画像キャラクターをこれまで以上にいろんな風にカスタマイズできます。
髪型はもちろん、眉毛の形まで、
なりたい自分がつくれる要素がかなりパワーアップしていると思います。
見た目やスタイルをかなり攻めたものにできるので、
イカの世界で自由に、なりたい自分になってみてください。

ちょっと、話しそびれたこととして・・・。
サウンド面では、いろいろなところで
これまで以上に「空間の広がり」を感じていただけるような
工夫をしています。
広大なスペースで遊ぶ奥行き感を出したい、
というイメージをディレクターからもらっていましたので。

たとえば、同じ効果音でもプレイヤーとの距離によって
残響のバランスが変化する処理を入れ、
距離感のリアリティを演出してみたり。
またバンカラ街でも、これまでより広がった街の喧騒（けんそう）や生活音の、
あたかもそこに降り立ったかのような感じられ方を追求したり。

楽曲そのものも、プレイヤーがスケールの大きな印象を受けられるような
つくり方を心がけています。
そういった「広がり」の音演出にもこだわってみているので、
ぜひ耳を澄ませて楽しんでいただければと思います。

はい。
10月8日（土）と9日（日）に東京ビッグサイトで行われる
「Nintendo Live 2022」では、3としては初の
音楽ライブ「バンカライブ」を開催する予定です。

「スプラトゥーン」シリーズのライブではいつも、
現地でお客さまに笑顔で応援していただくキャラクターたちを、
我が子を見る親のようにハラハラ見守っているのですが（笑）、
今回もリアルイベントならではの特別な機会にできるよう、
入念に準備しています。

動画YouTubeでのライブ配信も予定されているので、
海外のみなさんも、どんな選曲でお送りするのかも含めて
楽しみにお待ちください。

『スプラトゥーン3』の開発スタッフには
長くシリーズに関わっている人もいれば
今回から新しく参加した人もいます。

全世界のイカ研究員の代表として、
イカの世界にあったらいいなと思うものを、
ブキやギアのデザインから、サウンドや、
地形のちょっとしたところまで、
これでもかというくらい、たくさん詰め込んでいます。
「スミ」から「スミ」までなめまわすように
そのこだわりを楽しんでいただけると嬉しいです（笑）。

それから、「スプラトゥーン」はゲームとして
楽しくなるようにつくっているのはもちろん大前提ですけど、
この世界にいるだけで楽しいと思っていただけるような、
そういうものを目指してつくっています。

自分が成長するのと一緒に、まわりも成長していって、
スプラトゥーンの世界そのものも変わっていきます。
ぜひ、その過程を一緒に楽しんでほしいですね。
これからもアップデートでブキやステージを始め、
いろんな機能を増やしていくつもりなので、
自分なりの遊び方、楽しみ方を見つけていただけたら嬉しいです。

今、この記事を読んでいるみなさんも、
ぜひこのイカ世界の一員になっていただければと思います。
なりたい姿で、好きなところから、飛び込んできてください。
お待ちしています！