あらゆる文明が破壊され、
すべての人類が死滅した闇の中で、
悪魔とも天使ともつかない、
未知の敵との熾烈な戦いを
生き延びたベヨネッタは、精根尽き果て、
満身創痍で人類最後の希望を込めた
弾丸を放つ。
青い空の下に摩天楼がそびえ、
普段と何一つ変わらない
人々の活気が街に溢れている。
その人ごみの中を、
周囲の目を引きつけながら歩く女性がいた。
彼女の名はベヨネッタ。
そんな彼女の頭に1人の少女の声が届く
「頼む、力を貸してくれ…手遅れになる前に!」
天使の住む天界、悪魔の棲む魔界、
人間の住む混沌界(人間界)。
ベヨネッタの世界は、これら三つの世界が
お互いに影響し合うことで成り立っている。
神や天使たちが住まうとされる世界。
天使たちは「プルガトリオ」と呼ばれる狭間の空間を通じて、
時折人間界にも干渉している。
悪魔や魔獣たちが蠢く弱肉強食の世界。
この世のどこかにある巨大な門「ゲイツ・オブ・ヘル」で、
人間たちの混沌界と繋がっているという。
普段ここで暮らす人々は、
天使や悪魔の存在を知らない。
だがこの世界の各地に、
天界や魔界に近い場所が存在するという。