『Nintendo Labo』に興味を持っていただいた親御さんの視点からすると、特に「Toy-Conガレージ」を体験することで「教育的な効果はあるのかな?」と思われる方もいるようです。話を聞いていると、特にどこかの専門家の方と一緒に作っているというわけでもないようですね。そのあたりについては、どうでしょう?
そうですね・・・任天堂で作ったものですし、何か教育的な効果を狙っているわけでもないです。ただ、「Toy-Conガレージ」はできるだけ簡単に作れるようにしたので、小さいお子さんにも自分で作って動く楽しさが伝わるといいなと思っています。
そういう意味では、それぞれのToy-Conを組み立てて遊べるソフトもそうです。
それぞれのToy-Conで遊べるソフトは「プロが作ったお手本」という位置づけで、しっかり作っています。
なので、別に「Toy-Conガレージ」で何かを作らなくても、ただキットの組み立て工程をトレースしていくだけでも、十分「へぇ~」となると思いますね。
まず、「ピアノがどういう仕組みなのか?」っていうのが「わかる」ので。
なるほど、「わかる」の部分も全部解説があるんですね。
はい。Toy-Conは「ブラックボックスじゃなくて、全部(仕組みも)見えている」っていうところが大事なポイントだと思いますね。「わかる」は英語で「Discover」と訳されていて、語源どおり「覆いを取り除く」ことだと思います。
タッチするとJoy-ConやToy-Conの中身が透けて見えるところとか楽しいですよ。あと、もし説明がわからなくても、キャラクターの掛け合いを読むだけでも楽しめるようにしています。
僕たちは、あくまで「面白い」っていう視点で作っているので・・・。
段ボールで「つくる」のが面白い、仕組みが「わかる」のが面白い、ってなってほしいです。
で、もちろん「あそぶ」のが面白い!
うん(笑)。
「つくる」「わかる」を面白がってもらうには、まず「あそぶ」が面白い、っていうのがすごく大事だと思ってます。
僕たちから教育云々ということについて、特に何か言えることはないんです。
教育の専門家でもないですし。
では、教育というより・・・?
「ものづくりって楽しいよ!」ってわかってもらえるといいなあ、という感じです。
自分自身は、ゲームからいろいろ学んできたこともたくさんあるので、『Nintendo Labo』に触れるみなさんにも、いろいろなことを感じてもらえればいいなぁと思っています。
(第2回 試作・開発編につづきます)