オヤ・マー博士の研究日誌

  • XXX-001 偶然の産物
  • XXX-002 “グー”の特性
  • XXX-003 グーイージの誕生
  • XXX-004 懐かしのあの屋敷
  • XXX-005 新たな能力
  • XXX-006 グーイージの弱点
  • XXX-007 グーイージの完成

XXX-004:懐かしのあの屋敷

奇妙な物体である“グー”を見事ルイージくんそっくりに変形させ、オバキュームを扱わせることにも成功したわしは、この“グーイージ”くんにオバケを集めさせる実証実験をいよいよ始めることにした。じゃが、その場所をどこにするかが大事なのじゃ。というのもわしには、この“グーイージ”くんに、“グー”でできているからこその「人にはない特殊な能力」を与えたいという野望があるのじゃよ。そのためには、このオバ渓谷ではない、どこか他の場所に生息するオバケのエネルギーがぜひとも必要なのじゃ。要するに、オバケ収集の実証実験のついでに、特殊能力を与えるためのオバケエネルギーも集められれば一石二鳥というわけじゃな。
この二つの目的を達成できる場所はどこじゃ?と、「ルノマングリーニーコーヒー」を片手にじっくりと考えてみた結果……さすが天才のわし、実にいい場所を思いついたのじゃ。それは……わしとルイージくんが初めて出会った、あの屋敷じゃ! あそこには興味深いオバケがたくさん生息しておったし、あの屋敷よりふさわしい場所など考えられんわい!
屋敷は、今はもう無くなってしまっておるのじゃが、なに、わしにかかれば問題はない。 わしはゴーゴーカメラにちょっと手を加えて、過去の世界と通信できるようにしてやったのじゃ!そしてわしは、出会ったばかりの過去のわしとルイージくんに連絡を取って、屋敷に“グーイージ”くんを送り込み、二人に“グーイージ”くんの動作テストを依頼したのじゃ。
……しばらく経ったあと、過去から“グーイージ”くんを呼び戻したのじゃが、結果は……バッチリじゃ! オバケ収集もそつなくこなし、実証実験の結果も良好。 あの屋敷におったオバケをたくさん集めてくれたわい!
こうしてオバケをたくさん手に入れることに成功したわしは、このオバケのエネルギーを”グー”に混ぜるとどんな変化が起きるのじゃろうかといろいろ予想しながら、「ルノマングリーニーコーヒー」の香りに酔いしれることにしたのじゃ。