みなさん、先日公開したショートアニメ「スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ」はご覧いただけたでしょうか。
フォックス・マクラウド率いるスターフォックスのメンバーが生き生きと動き回り、戦う様子が描かれるこのショートアニメは、『進撃の巨人』など、数々の人気アニメーションを手掛るProduction I.Gさん、WIT STUDIOさんと、任天堂のスターフォックス開発チームが一丸となって制作した力作です。
今回は、このショートアニメがどのように出来上がったのかをご紹介したいと思います。
3DCGをベースにしたアニメーション
アニメというと、一枚一枚絵を描いて、それを繋げてキャラクターを動かしていると思われるかもしれませんが、実は、このショートアニメに登場するフォックスたち主要キャラクターは、よりリアルな動きを実現するために、3DのCGモデルをベースにして作られています。
元となったモデルは、こちらです。いかにも3DCG、という雰囲気ですよね?
これに、表面の質感を表現するテクスチャーや、光の当たり方(ライティング)などを工夫して、3Dモデルでありながらも、2Dの要素と並べても大きな違和感がないように調整されています。
調整後のモデルは、こんな感じ。アニメっぽく見えるのではないでしょうか。
アーウィンやグレートフォックスなどといったメカも、ゲームに登場するCGモデルを元に、キャラクター同様、アニメ的な見た目になるように調整されています。
CGモデルのメカを利用することで、3D空間でメカとカメラを自由に動かすことができるというメリットが生まれます。これによって、画面狭しと飛び回る、アーウィンと敵機の迫力ある空中戦が実現しています。
ゲームには描かれていないもの
今回、スターフォックスの母艦であるグレートフォックスでくつろぐ、フォックスたちの日常(?)生活も描かれました。実は、ゲーム『スターフォックス ゼロ』ではグレートフォックスの内部がどうなっているかは描かれていません。そのため、このショートアニメのために、フォックスたちの居住空間が新たに設定されています。
また、キャラクターをより詳細に描写するために、色々な小物類も新たに加わっています。スターフォックスの長老、ペッピーが大切にしているアクセサリーもその一つです。
全6か国語版が公開中
「スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ」は、世界の多くの方々にご覧いただけるように、日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語の6か国語のバージョンが存在します。セリフは全て日本語で書かれてから、ゲーム本編と同じローカライズチームによって、キャラクターの性格を踏まえて翻訳されています。
せっかくなので、日本語以外の5か国語をまとめて掲載します。いろんな言葉でしゃべるフォックスたちも、なかなか味わい深いですね。
◆英語版 Star Fox Zero – The Battle Begins
◆フランス語版 Star Fox Zero : Le combat commence
◆イタリア語版 Star Fox Zero: La battaglia ha inizio
◆ドイツ語版 Star Fox Zero: Der Kampf beginnt
◆スペイン語版 Star Fox Zero: Comienza el combate
ゲームのファーストステージとも連動
「スターフォックス ゼロ ザ・バトル・ビギンズ」は、Wii U『スターフォックス ゼロ』の発売記念で制作されました。アニメをご覧になった方がよりゲームを楽しんでいただけるように、ショートアニメのストーリーは、最初のステージである「コーネリア」での戦いと対応しています。
ショートアニメのラストに登場する敵戦艦「サルレシア」との戦いは、きっとゲームの攻略の参考にもなるはずです。まだご覧になっていない方は、ショートアニメになったスターフォックスたちの戦いを、ぜひご覧ください!
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