#02 奇妙な生き物ピクミン

まずはこの1枚の写真を見てほしい。
前回のレポートで惑星「PNF-404」について解説したが、
今回はその惑星に遭難した
キャプテン・オリマー氏が出会った、
奇妙な生き物についてレポートしていこう。

TOPIC 1 ピクミンとは?

惑星内の他の原生生物と比べ、知能が高く非常に友好的である。
言葉こそ通じないものの、投げたり、笛を吹いたりすると、指示を出すこともできるらしい。また、社会性があり集団で行動することが多いのは、1匹1匹ではこの厳しい惑星で生き延びるのが難しいからだろう。

我々より少し小柄なそのからだは、人間のようにもひょうたんのようにも見えるが、最も異なるのは、頭の先に植物のようなものが生えているということだ。

半動物半植物の生き物
動物

二足歩行で行動することができ、
落ちているものを運ぶ習性がある。

植物

タネが地面から芽吹いてピクミンが生まれ、
頭の葉っぱが成長するとつぼみや花になる。

植物なのに水が苦手? 植物学者ブリトニー

多くのピクミンは、水への適応ができないようだ。専門家によると、「植物の根から進化したピクミンは、陸生の根菜と同様に水中では皮膚呼吸ができずおぼれてしまう。」とのことらしい。

COLUMN ニンジンそっくり?

ホコタテ星の特産品でもある「ピクピクニンジン」によく似ていることが、「ピクミン」の名前の由来となっている。
高級食材の「ゴールデンピクピクニンジン」は、誰もが一度は食べてみたいあこがれの野菜である。

TOPIC 2 リーダーとの共生関係

ピクミン 乗組員(リーダー)
共生関係とは?

共生とは、異なる生物が
相互に関係を持ちながら
同じ場所で活動
することである。

双方の生物が得をするだけでなく、
片方だけが
一方的に得をすることも
あるらしいが、
ピクミンの場合は
どうなのだろうか?

リーダーとピクミン、それぞれのメリット

ピクミンの芽を引っこぬくと、リーダーと認識してついてくるようになる。
この瞬間から、リーダーとピクミンとの間にある種の共生関係が生まれるのだ。

リーダーのメリット

たくさんのピクミンがいれば、重いものを運んだり、
行く手をはばむ原生生物を倒すこともできるだろう。

ピクミンのメリット

有能なリーダーを得たピクミンは、爆発的にその数を増やして、この星で最強の生物となることができるのだ。

TOPIC 3 野生のピクミン

乗組員は見た!野生のピクミン

うまく共生関係を築けずに数を減らしたり、群れからはぐれてしまったピクミンの一部は、野生化し、活動の場を地下に移すこともあるようだ。

野生のピクミンすら絶滅してしまったのだろうか、「ポンガシグサ」という花にピクミンを投げ入れることでしか生まれない、とても貴重な種類もいる。

変な種類の報告も……

他にもこのような
目撃情報もある。

ヒカリ? キノコ? チャッピー?

もはやピクミンとは
思えないような姿の種類もいるようだ……。

ピクミンは、リーダーとの共生によって
数を
増やすだけに留まらず、どうやら彼らが生まれる
仕組みさえも共生によって得ているらしい。
「オニヨン」という彼らの巣とも母体とも言える
物体に
栄養を与えると、タネを吹き出して
増えるのだが、
実はオニヨンはピクミンとは
近い種ではあるものの、
まったく別の生き物
なのだという……。
次回は、この「オニヨン」について
レポートしていこう。

調査員シェラン 新惑星の調査のために派遣された調査員。趣味は昼寝。