#04 オタカラの神秘に迫る

この惑星のあちこちで見つかる
「オタカラ」は、いずれも見る者を圧倒し、
とりこにしてしまう魅力を持っている。初めて
目にしたはずなのに、
どことなく懐かしさを
感じてしまうのは、なぜなのだろうか……?
今回は、そのオタカラの神秘について
迫っていきたい。

TOPIC 1 オタカラとは?

この惑星を知るうえで貴重なサンプルであり、キラキラエネルギーを含んでいる物体のこと。
古代文明の遺物、巨大な果実や野菜、未知の加工食品など、さまざまな種類が確認されている。

01 高価である

たくさんのコレクターがいる

非常に珍しく、全宇宙のコレクター垂涎のオタカラとなっている。違法な採掘や法外な価格での取引が行われないよう、
管理・保全すべきという声も少なくない。

02 美味である

良質な食料資源になる

果実は多量のピコミンUを含み、栄養価も非常に高く美味である。この種子を持ち帰って栽培できれば、新たな食料資源となるだろう。

03 エネルギーを持つ

宇宙船の動力源にもなる

物体の表面からあふれ出る輝きには、キラキラエネルギーが含まれている。同種のものが集まると波動が共振し、さらなるエネルギーが生まれる。

TOPIC 2 厳選、至高のオタカラ

ここでは、この惑星で見つかった数々のオタカラの中から、
厳選した至宝というべきものをいくつか紹介しよう。

無限の想像 宝石イモリナイト ライトニングスイーツ ABCフード フナモドキ 大怪獣の歯(完全版)
MEMO

オタカラ図鑑で回転させて「よく見る」と、未解読の古代文字などが描かれていることも。

TOPIC 3 人々の想い

これらのオタカラを、かつてこの惑星の人々が、
どのような目的で使っていたのか、今の我々にとって
どのような役に立つのか、想いを巡らせるのも
オタカラの魅力のひとつだ。

試しに鑑定家とAIに見てもらったところ、
それぞれ個性的な見解があるようだ。
どちらも正しいとも正しくないとも言えそうだが、
はたして真相はいかに……?!

オタカラ鑑定家 シュナウズ氏 鑑定AIを搭載したドルフィン初号機
オタカラその1
シュナウズ氏 天下一ハンサム

ミドルサイズながらも変わらぬキリッとした面構えに、美しいプロポーション。どっしりとした落ち着きはハンサムそのもの。ハンサムには上も下もないのです。

ドルフィン初号機 天下一ブサイク

いかなる美をも打倒するブサイクさは、見る者の心に感動と絶望をたたきこむ。マニアにはたまらないブサイク品。

オタカラその2
シュナウズ氏 壊れたタイムマシン

信じてください!夢を、未来を、未知の技術を。これは壊れたタイムマシンのパーツ。壊れているため、本当かどうかは確認不可能。でもあなたの心の中では、きっと真実なはず…。

ドルフィン初号機 こわれたタイムマシン

すべてのものは、いつか「こわれる」運命にありますが、このタイムマシンは時間が1秒進むごとに1秒戻して、永遠に時を刻むことができるのです。時間の流れが一定という概念を「こわして」くれるでしょう。

ここまで読んでいるあなたは、この惑星の
オタカラの魅力のとりこになってしまった
ことだろう。
もしかすると、こうした人々の
想いがキラキラエネルギーとなって
あふれ出ているのかもしれない……。
さて、オタカラには独特のニオイがある
ようで、宇宙犬の鼻を
頼りに探すこともある。
次回は、宇宙犬について
報告してみよう。

調査員シェラン 新惑星の調査のために派遣された調査員。趣味は昼寝。