#03 謎の物体、オニヨン

一見すると植物の実の
ようでもある
謎の物体「オニヨン」。
この物体に遭遇した乗組員たちからの聞き取り調査をもとに、これまでにわかった情報をレポートしていこう。

TOPIC 1 第一発見者の証言

第一発見者のキャプテン・オリマー

第一発見者のオリマー氏によると、惑星に遭難した直後に宇宙船のすぐ近くに埋まっているのを、偶然発見したという。
それは、まるで彼を待っていたかのように足を伸ばして立ち上がり、1粒のタネを吹いた。この芽がピクミンである。
この奇妙な物体は、氏の母星「ホコタテ星」のタマネギによく似ていることから「オニヨン」と名付けられた。

TOPIC 2 母体なのか?それとも乗り物なのか?

ピクミンの母体として

ペレットと呼ばれる実や、倒した原生生物を養分にして、オニヨンと同じ色のピクミンのタネを吹く。さまざまなものを貪欲に取り込みピクミンを増やす役割を担っている。

ペレットを運ぶと タネを吐き出し ピクミンを生み出す
地上のピクミンが一定の数を超えると、オニヨンの中で増えるようになる。どうやら、一度に活動する数を抑えて、全滅を防ごうとしているようだ。
乗り物として

さらには、オニヨンはピクミンたちの移動手段にもなっているようだ。原生生物が活発な夜になると、ピクミンを乗せて上空へと飛びたち避難する。
そして、オリマー氏の宇宙船についてきたという。

オニヨンとピクミンの関係性

ピクミンは、オニヨンのおかげで安定的に数を増やし、夜の脅威を避けられる。
オニヨンは、ピクミンにいろんなものを運んできてもらうことで、成長を促進しているようだ。
これも一種の共生関係と言えるだろう。

TOPIC 3 種類が豊富に存在する

惑星内には色とりどりのオニヨンが存在し、
それぞれの色のピクミンの巣になっている。

乗組員は見た!進化するオニヨン

オニヨンには色の違いのほかに、形や性質の違いもあるようだ。タマネギにもいろんな種類があるように、オニヨンも生育する場所や環境によって、さまざま違いが生まれるのかもしれない。

色ごとに自立しているオニヨン 発見したオリマー氏

あの模様には
いったいどんな意味が……?

合体してまだら模様になるオニヨン 発見したアルフ氏

どういうメカニズム
なんだろう……?
一度、中をのぞいてみたいな。

埋まっているオニヨン 発見した宇宙犬のオッチン氏

ワンッ!(おいしそう……)

ピクミンの仲間?

これらは半動物半植物の生物特有の筋繊維を持っていて、ピクミンとは何らかの関係性があるようだ……。

ピクミンは、自分たちを増やすものはオニヨンに運び、それ以外はリーダーの宇宙船に運ぶ性質を持っている。彼らは、我々が必要としているものを本能的に察知し、共生関係をより強固なものにしようとしているのかもしれない……。
次回は、ピクミンにとっては不要でも、この惑星を調査するうえで貴重なサンプルとなる「オタカラ」についてレポートしていこう。

調査員シェラン 新惑星の調査のために派遣された調査員。趣味は昼寝。