この宇宙には、多くの人類が繁栄している。我々の星間連盟に加盟している惑星だけでも、両手には収まらないほどだ。
我々はどこから来て、どこへ行くのか……。惑星PNF-404に遭難した人々を改めて 調べることで、我々の起源の謎が浮かび上がってきた。
惑星PNF-404を最初に発見したのは、ホコタテ星人のオリマー氏である。
まずは、彼の出身星であるホコタテ星の人々について紹介していこう。主食は野菜だが、美味しそうなものは何でも食べずにはいられない。
・野菜
・甘いもの
・即席めん
・辛いもの
普段は細いが、興奮すると大きく見開く
大きな丸鼻で、食べ物のにおいにも敏感
知的好奇心が強いうえ、造詣も深い。
懐かしさに幸せを 感じやすいようで、古美術品への無計画な気質で、周辺の果実を食べ尽くしては移住を繰り返す。
5回にわたるベビーブームによって人口が増加し、深刻な食料問題を抱えている。ピコミンUを含む果実を好み、その果汁を主食とする。
そのせいか、料理という文化があまり発展していない。・果物ジュース
・野菜
歯やアゴが弱く、硬いものを
食べるのが苦手先が丸いことで知られている
約25年周期でベビーブームが起こり、
そのたびに出生率が増加している。他にもたくさん人の住む星があり、交流も盛んに行われている。そのため、宇宙をまたにかけて活躍するレスキュー隊には、さまざまな惑星の出身者がいるようだ。
古くから宇宙犬と生活を共にし、
カギヤ星のレスキュー隊の歴史は古く、 99代も受け継がれてきているという。
現在では、管理監督を行うレスキュー本部を星間連盟に任せ、現場で救助活動のみを行っている。
野山で生活することから、
身体能力と サバイバル能力にたけている。 かつて、この星のとある村で 不思議な現象がたびたび報告されたが、 いずれも星間連盟の未解決ファイルとなっている。ソウルワークを求めて、労働者の90%以上が一生をかけて何度も転職を繰り返す。
成人すると母星から離れて生活し、
老後にもどってくる渡り鳥のような気質があるらしい。
初等教育の一環として、
詩が記された 絵札を 取り合って遊ぶせいか、 記憶力が良く ダンドリ力も高い。 姉妹星である「コッパイ星」の人々とは、正反対な性格である。ここまで紹介した星の人々だけでなく、私を含めた宇宙に住んでいる人類には共通点があることがわかっている。
星間連盟に所属している
星の人々には身長差はあまりない。PNF-404の遺物だけ異常な 巨大さがあるのだが、 それを築いたであろう知的生命体は、いまだ発見されていない。カギヤ星に限らず、
その惑星は、たくさんの自然と水に 囲まれていたという……。
この惑星に遭難した人の多くは、なぜだか
「懐かしい気持ちになる」ことがあるようだ。
かくいう私も、この惑星で目にするものすべてに郷愁を感じずにはいられない。
もしかすると、我々の起源に関わる秘密が隠されているのかもしれない……。
次回で、星間連盟によるこの惑星の調査レポートは、ひと区切りを迎えることになるのだが、 「惑星の謎」について、私なりの考えをまとめてみるとしよう。