#07 惑星の地下空間

この惑星の地下には、いたるところに洞窟が広がっている。神秘的なオタカラや多様な生態系、そしてまだまだ解明されていない不思議な体験が我々を待ち受けている。今回は、その洞窟について深く調査していくことにしよう。

TOPIC 1 洞窟の特徴

時間の流れが異なる

洞窟を探索して地上に戻ってきた際に、思っていたよりも時間が経過していない現象が確認されている。

オリマー氏の考察

時間の遅れは、光速に近い速度で移動しているときや、
巨大な重力場の近くで確認できるんだ。
地下への入口から先は一種の
ワームホールになっていて、
異なる時空につながっているのではないだろうか……?

特徴2 訪れるたびに変化する

同じ洞窟に入ったにもかかわらず、内部の構造が変わっていることもあるようだ。

通路の構造が違っている・・・!
こちらもよく見てみると・・・!?
ルーイ氏の考察

気にしたことない……。
手に入る食材(原生生物)、同じ……。

TOPIC 2 独自の生態系

地上とは環境が異なる洞窟内では、独自の生態系が築かれている。

マロガエル

洞窟の環境に適応し、岩の割れ目に入りやすい平たい体になっている。
メラニン合成が行われないため体は白く、目は血液の色が赤く透けて見える。

アメボウズ

目撃例が少なく、およそ生物とは思えない性質を持つことから、一種の「心霊現象」や、目撃者の恐怖心が生み出した「幻覚」と指摘する声もある。
船を沈没させるという伝説の怪異「ウミボウズ」が名前の由来。

MEMO アメニュウドウ

アメボウズと同様、
ヒトのような形をした謎の生命体。
オリマー氏は、このアメニュウドウに
捕らわれていたことがあるようだ。

TOPIC 3 さまざまな環境

洞窟内には、大自然が作り出した絶景や、古代の遺跡がいくつも確認されている。

まっくらトンネル

地上に2つの入口があると、入ってくる穴によって出口の
場所が入れ替わっている。同じ場所に見えて、時空の位相
がわずかに異なるようだ。

ぶんどりレストラン

人工的な太陽を作ってまで、地下に移り住まなければ
ならなかったのだろうか……? 食卓に残された食べ物
や夕日のような光は、寂しさを感じさせる。

手分けファクトリー

いまだに古代の機械が動き続けているが、その動力源はどこにも見当たらない。この謎が解明されたとき、宇宙のエネルギー問題は解消されるかもしれない……。

オタカラの
製造工場じゃないだろうか。

永遠に食べ続けられそう……。

ひミツの坪庭

地面に描かれた模様は、怪しげな魔法陣と考えられる。誰の目にも触れられないように、薄暗い地下で秘密の儀式がとり行われていたのだろう……。

海底リゾート

透明な壁の外側をよく見ると、生物が描かれた壁画や
広大なスペースがあるようだ。外側にいる生物を、プールに浮かびながら眺める施設だったのかもしれない。

洞窟内では、遭難者も数多く発見されている。もしかすると、地下の奥底には彼らを魅了し足を踏み入れさせる、何かがあるのかもしれない……。
次のレポートでは、洞窟など過酷な環境での探索を可能とする宇宙服や、装備について紹介するとしよう。

トツゲキ笛 フレア・ガード ヘッドランプ
調査員シェラン 新惑星の調査のために派遣された調査員。趣味は昼寝。